歌舞伎に登場する配役はいろいろとあります。

全ての役柄を男性が演じているのは有名ですが、それぞれの役柄の立場や性格などが身に着けている衣装やお化粧で表現されていることは意外と知られていないのではないでしょうか。

衣装によって役柄がわかると、演者の立ち姿だけでも配役がわかるので便利です。

有名どころの把握をしておくとよいでしょう。

まず、男役ですが、善人と悪人でお化粧が異なります。

悪人はとても分かりやすいものが多く、赤い顔をしている「赤っ面」や青い隈取で不気味な化粧の「公家悪」などは冷酷な悪人が多いのが特徴です。

ここに出てくる隈取は歌舞伎の象徴ともいえるお化粧ですが、実は荒事師や敵役しかしないお化粧法になります。

隈取をしている人が出てきたら、怖いものか敵役とすぐに判断することができるのです。

また、女性役である女形も衣装で役柄がすぐにわかるようになっています。

金糸銀糸の華やかな赤の振袖はお姫様の印、これには劣るけれどもやはり美しい模様の振袖は町娘、城を傾けるほどの美女という意味を持つ「傾城」は、豪華な縫い模様のうちかけに、まな板という大きな前帯を付けていることで上級の遊女であることを表現しています。

歌舞伎を見に行かれたら、その華やかなお化粧や衣装にも注目してみましょう。

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